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2026.09.26

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健診結果を放置しないためのミニ講座

筋肉を増やしたい。プロテインを飲めばいい?

「筋肉をつけたいので、プロテインを飲んでいます」

「ダイエットしたいので、朝はプロテインだけにしています」

「高齢の母が痩せてきたので、プロテインを飲ませた方がいいでしょうか?」

診察室で、こうしたお話を聞くことがあります。

同じ「プロテイン」の話ですが、目的はまったく違います。

そもそも、プロテインとは、日本語で「たんぱく質」という意味です。

プロテインを飲めば、それだけで筋肉が増えるわけではありません。

プロテインそのものに、体重を減らす特別な作用があるわけでもありません。

体重を増やしたいご高齢の方についても、

「とりあえずプロテインを飲めばいい」

と単純には考えられません。

そこで私たちは、

「プロテインを飲んだ方がいいですか?」

と聞かれたとき、まず、

「何のために飲もうと思っていますか?」

というところから考えます。

筋肉を増やしたいのであれば、普段の食事でたんぱく質がどのくらいとれているのか。そして、どのような運動をしているのか。

ダイエットが目的であれば、

「朝食はプロテインだけ」

「プロテインとバナナだけ」

といった食事にしていないか。

体重を減らしたいからといって、普段の食事を極端に制限し、プロテインに置き換えればよいというわけではありません。

ご高齢の方が痩せてきたのであれば、たんぱく質だけではなく、そもそも食事全体の量やエネルギーが不足していないか。

それぞれ、考えることが違います。

私たちの身体に必要なのは、たんぱく質だけではありません。

炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、さまざまな栄養素が必要です。

ですから、

「とりあえずプロテインが良さそうだから、続けてみよう」

ではなく、

「自分には本当に必要なのかな?」

と一度考えてみることも大切です。

一方で、食事だけでは必要な栄養を十分にとることが難しく、栄養補助が役立つ方もいます。

大切なのは、

「プロテインは良い」「プロテインは悪い」と決めることではなく、自分に必要なのかどうか。

そこを考えることです。

健康のために何か特別なものを足したり、普段の食事を何か一つに置き換えたりする前に、まず普段の食事を振り返ってみる。

朝、昼、夕の3食はとれているか。

食べる時間は大きく乱れていないか。

いろいろな食品を組み合わせて食べているか。

そして、運動や一日の活動量はどうか。

筋肉も、ダイエットも、高齢になってからの体重も、プロテイン一つで考えるものではありません。

まず自分の食事と生活を振り返りながら、本当に必要なものを考えていきましょう。

 

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【執筆医師】  加藤 利基
   
【執筆医師】 加藤 利基
かとうホームクリニック 院長
医学博士 / 名古屋市西区医師会 会長 /
がん治療認定医機構 認定医