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2026.08.10

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今日のできごと

ピザもカレーも、食べたい日がありますよね

先日、持続血糖測定器(リブレ)を使用されている患者さんから、こんなお話がありました。
お休みの日のお昼に、小さなピザを焼いて召し上がったそうです。
その後、ご自宅でゆっくり過ごしていたところ、リブレを見ると血糖値が思っていた以上に上がっていて、「こんなに上がるんですね」と驚かれていました。

実は、ピザやカレーライスは、食後の血糖値が大きく上がったり、高い状態が長く続いたりしやすい食事の一つです。
でも、おいしいですよね。
テレビでピザのCMが流れると食べたくなりますし、カレーはあの香りだけで食欲をそそられます。

だから、「食べてはいけません」とはお話ししません。
毎日続くのでなければ、そのような日があってもよいと思っています。
糖尿病の治療では、食事ごとの炭水化物の量が大きく変わり過ぎないよう工夫することや、運動習慣をできるだけ一定にすることが基本です。
一方で、特にインスリンを使って治療されている方では、血糖値を下げることだけでなく、低血糖を起こさないことも非常に重要です。
もちろん、一日を通して血糖値の変動をできるだけ少なくすることは望ましいことです。
しかし、厳格な血糖コントロールだけを目標にしてしまうと、「夜寝ている間に低血糖になっていないだろうか」「仕事中に低血糖を起こさないだろうか」と、不安を抱えながら毎日を過ごすことにもなりかねません。

そのため、まず深夜や日中の活動中にも低血糖を起こさない範囲で血糖値を整えることを大切にしています。
そのうえで、食事ごとの炭水化物の量が大きく変わり過ぎないよう工夫し、運動習慣がある方は無理のない範囲でパターン化していくことをおすすめしています。


そして、ピザやカレーが食べたい日もあります。
そんな時は、
「今日は高くなってるよね。はい、分かってます。」
そんなふうに受け止めながらも、ご家族や友人との食事を一緒に楽しまれると良いと思っています。

そして翌日から、またいつもの食事と運動に戻る。
それで十分です。反対に、「昼に食べ過ぎたから、夜は何も食べないようにしよう」と自己判断で極端に調整してしまうと、治療内容によっては低血糖につながることがあります。

糖尿病の治療は、毎日完璧を目指すことではありません。
生活を楽しむ日があってもいい。
また翌日から、いつもの生活に戻る。
その積み重ねが、長く安全に治療を続けることにつながると私は考えています。

今日のひとこと
「今日は高くなってるよね。はい、分かってます。」
そんな日があっても、また翌日からいつもの生活に戻る。
その積み重ねを、一緒に大切にしていきたいと思っています。

監修医師 加藤 利基
監修医師 加藤 利基
かとうホームクリニック 院長
医学博士 / 名古屋市西区医師会 会長 /
がん治療認定医機構 認定医