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2026.10.24

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健診結果を放置しないためのミニ講座

お酒を飲まなくても脂肪肝になる? ― MASLDとは

「お酒をほとんど飲まないのに、脂肪肝と言われました」

という方は、決して珍しくありません。

脂肪肝というと、

「お酒を飲む人の病気」

という印象を持たれることがあります。

しかし、飲酒とは別に、

体重。

お腹まわり。

血糖。

中性脂肪やコレステロール。

血圧。

など、代謝の状態と深く関係する脂肪肝があります。

現在、このような脂肪性肝疾患は、

MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)

という新しい考え方で整理されています。

少し難しい名前ですが、大切なのは名前を覚えることではありません。

肝臓だけの問題として考えない

ということです。

例えば健診で、

ALTが高い。

中性脂肪も高い。

体重も以前より増えている。

血糖も少し高くなっている。

という結果が並んでいれば、それぞれを別々の問題として見るだけではなく、

身体全体の代謝の変化として考える

ことがあります。

反対に、体重や食生活などを見直し、中性脂肪や血糖などが改善してくると、ALTを含めた肝酵素も一緒に改善する方がいます。

そのため脂肪肝では、

「肝臓の薬を飲めばよい」

ということだけではなく、

体重や食事、運動、糖尿病や脂質異常症なども含めて考えることが大切です。

健診の一つ一つの数字は、別々に存在しているわけではありません。

身体の中では、互いに関係していることがあります。

MASLDの現在の日本の診断基準でも、肥満、血糖、血圧、中性脂肪、HDLコレステロールなどが重視されています。

 

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【執筆医師】  加藤 利基
   
【執筆医師】 加藤 利基
かとうホームクリニック 院長
医学博士 / 名古屋市西区医師会 会長 /
がん治療認定医機構 認定医