「ブログ」blog

新着情報

2026.10.21

ブログ

健診結果を放置しないためのミニ講座

ASTとALT、何が違う?

健診結果を見ると、

AST

ALT

という二つの数字が並んでいます。

以前は、それぞれGOT、GPTと呼ばれていた項目です。

ASTとALTは、どちらも細胞の中にある酵素ですが、身体の中で多く存在する場所が少し違います。

ALTは主に肝臓の細胞に多く存在しています。

そのため、肝臓の細胞が何らかの影響を受けると、血液中のALTが高くなることがあります。

一方、ASTは肝臓だけではなく、心臓や骨格筋などにも存在しています。

そのため、

ASTが高い=肝臓に原因がある

とは限りません。

また、

ALTが高いから脂肪肝。

ASTが高いから別の病気。

というように、一つの数字だけから原因を決めることもできません。

ASTとALTの両方を見ながら、

どちらがより高いのか。

以前と比べてどう変化しているのか。

γ-GTなど、ほかの肝臓の数値はどうなのか。

体重、中性脂肪、血糖などはどうなのか。

といったことを合わせて考えていきます。

日常診療では、体重が増えてきた時期と重なるように、ALTを中心に肝酵素が上がってくる方をよく経験します。

反対に、体重や代謝の状態が改善すると、ALTを含めた肝酵素も改善することがあります。

そのため、

ASTやALTの数字だけではなく、その背景にある身体の変化も一緒に確認することが大切です。

明日は、

「γ-GTが高い=お酒のせい?」

について考えてみます。

【執筆医師】  加藤 利基
   
【執筆医師】 加藤 利基
かとうホームクリニック 院長
医学博士 / 名古屋市西区医師会 会長 /
がん治療認定医機構 認定医