新着情報
2026.09.12
ブログ
健診結果を放置しないためのミニ講座
eGFRが低いと言われたら、腎臓が悪いということ?
健診で、
「eGFRが低い」
と書かれていると、
「腎臓が悪いということですか?」
と心配される方がいます。
eGFRは、腎臓が血液をろ過する力を推定した値です。
日常診療では、血清クレアチニン値に年齢や性別を加えて計算します。
そのため、クレアチニンが同じ値でも、年齢や性別によってeGFRは変わります。
年齢を重ねるにつれてeGFRが低くなることも珍しくありません。
ですから、
eGFRが少し低いという数字だけで、すぐに特別な治療が必要な腎臓病と考えるわけではありません。
一方で、eGFRが60未満の状態が3か月を超えて続く場合には、慢性腎臓病(CKD)の診断基準に当てはまります。
ただし、CKDと診断されることと、すぐに薬などの特別な治療が必要になることは同じではありません。
実際には、
尿蛋白などの異常がないか。
以前からeGFRがどのように変化しているか。
高血圧症や糖尿病などがないか。
といったことも合わせて考えます。
また、クレアチニンは筋肉量の影響を受けるため、筋肉量が非常に多い方や少ない方では、eGFRが実際の腎機能とずれることもあります。
大切なのは、
eGFRの数字だけを見て心配するのではなく、なぜその値になっているのか、その後どのように変化しているのかを見ること。
健診でeGFRを指摘されたときには、ほかの検査結果やこれまでの経過も合わせて考えていきましょう。
<関連記事>
慢性腎臓病について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。

