「ブログ」blog

新着情報

2026.09.11

ブログ

健診結果を放置しないためのミニ講座

「尿糖が出ていないから、血糖は大丈夫」ではありません

健診結果を見ながら、

「尿糖はマイナスだから、糖尿病は大丈夫ですよね」

と聞かれることがあります。

尿糖は、尿の中にブドウ糖が出ているかを調べる検査です。

血糖が高くなると尿に糖が出やすくなりますが、

尿糖が陰性だからといって、血糖も必ず正常とは限りません。

血糖値と尿糖は、同じものを測っている検査ではないからです。

反対に、

「尿糖が出ているから、糖尿病が悪くなった」

とも限りません。

特に現在は、糖尿病や心臓病、腎臓病などの治療にSGLT2阻害薬という薬が使われています。

この薬は、腎臓でブドウ糖が再び血液中へ戻るのを抑え、尿と一緒に糖を排泄させることで作用します。

そのため、SGLT2阻害薬を服用している方では、薬が作用している結果として尿糖が陽性になります。

つまり、

尿糖が陰性だから安心。

尿糖が陽性だから悪化。

と、尿糖だけで判断することはできません。

健診で尿糖を指摘されたときにも、血糖値やHbA1c、服用している薬などを合わせて考えることが大切です。

検査結果は、その数字や「+」「-」だけではなく、その人の背景と一緒に見る。

尿糖は、そのことがとても分かりやすい検査の一つです。

 

<関連記事>

糖尿病について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。

▶糖尿病について

 

監修医師 加藤 利基
監修医師 加藤 利基
かとうホームクリニック 院長
医学博士 / 名古屋市西区医師会 会長 /
がん治療認定医機構 認定医