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2026.06.01
ブログ
健診結果を放置しないためのミニ講座
糖尿病について
健診で血糖値やHbA1cを指摘された方へ
健診で「血糖値が高い」「HbA1cが高い」と言われたものの、症状がないため、そのまま様子を見ている方は少なくありません。
「甘いものを控えれば大丈夫だろう」
「運動を始めれば来年は良くなるだろう」
「今は困っていないから、まだ受診しなくてもよいだろう」
そう考えるお気持ちはとても自然です。
しかし、糖尿病は初期には自覚症状が出にくく、気づかないうちに血管や腎臓、目、神経などに負担がかかっていくことがあります。
大切なのは、怖がることではありません。
今の状態を早めに確認し、来年の健診で良い結果につながるよう、できることを一緒に考えていくことです。
糖尿病とはどのような病気ですか
糖尿病は、血液中のブドウ糖、つまり血糖が高い状態が続く病気です。
私たちの体は、食事から取り入れた糖をエネルギーとして使っています。
その血糖をうまく調整するために大切な働きをしているのが、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンです。
インスリンの量が足りない、あるいはインスリンが十分に働きにくくなると、血液中の糖が高い状態になりやすくなります。
この状態が続くのが糖尿病です。
糖尿病は症状がないことも多い病気です
糖尿病と聞くと、のどが渇く、尿が多い、体重が減る、疲れやすい、といった症状を思い浮かべる方もいます。
しかし、健診で見つかる段階では、はっきりした症状がないこともよくあります。
そのため、「元気だから大丈夫」と考えてしまいがちです。
症状がないことと、体の中で何も起きていないことは同じではありません。
血糖が高い状態が続くと、少しずつ血管に負担がかかり、将来の合併症につながることがあります。
健診で見る主な数値
糖尿病に関係する健診項目には、主に血糖値とHbA1cがあります。
血糖値は、採血した時点で血液中にどれくらい糖があるかを示す数値です。
食事の影響を受けるため、空腹時血糖、随時血糖など、採血の条件も大切です。
HbA1cは、過去1〜2か月ほどの血糖の傾向を反映する数値です。
一時的な食事内容だけではなく、普段の血糖の状態を知る手がかりになります。
健診で血糖値やHbA1cを指摘された場合は、ひとつの数値だけで判断せず、体重、血圧、脂質、腎機能、尿検査なども含めて全体を確認することが大切です。
糖尿病を放置すると何が心配ですか
糖尿病で心配されるのは、血糖値が高いことそのものだけではありません。
高血糖が続くことで、全身の血管に負担がかかることが問題です。
糖尿病では、目の病気、腎臓の病気、神経の障害が起こることがあります。
また、心筋梗塞や脳梗塞など、血管の病気とも関係します。
もちろん、健診で少し高いと言われた方すべてに、すぐ重い合併症が起こるわけではありません。
だからこそ、早い段階で状態を確認し、必要な対策を始めることが大切です。
治療は薬だけではありません
糖尿病の治療というと、すぐに薬やインスリンを思い浮かべる方もいるかもしれません。
しかし、糖尿病の治療は薬だけではありません。
食事、運動、体重管理、睡眠、飲酒、喫煙、血圧や脂質の管理など、生活全体を見ながら考えていきます。
薬が必要な場合もありますが、それは「悪くなったから終わり」という意味ではありません。
将来の合併症を防ぐために、体を守る手段のひとつです。
状態によって必要な治療は異なります。
まずは今の血糖の状態を確認し、ご自身に合った方針を考えることが大切です。
「来年の健診まで様子を見る」前に
健診で血糖値やHbA1cを指摘されても、症状がなければ「まずは自分で食事と運動を頑張ってみよう」と考える方は多いと思います。
その気持ちはとても大切です。
ただ、自己流で頑張っていても、実際に良くなっているのか、どの程度注意が必要なのかは分かりにくいことがあります。
来年の健診で良い結果を目指すためにも、今年のうちに一度状態を確認しておくことをおすすめします。
早めに確認することで、生活習慣の見直しだけでよいのか、定期的な検査が必要なのか、薬を考えた方がよいのかを判断しやすくなります。
健診で血糖値やHbA1cを指摘された方へ
糖尿病は、怖がりすぎる必要はありません。
一方で、症状がないからといって放置してよい病気でもありません。
大切なのは、今の状態を知り、できることから始めることです。
健診で血糖値やHbA1cを指摘された方、糖尿病が心配な方は、結果表をお持ちください。
数値の意味を一緒に確認し、来年の健診でより良い結果につながるようサポートしていきます。

