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2026.09.14
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今日のできごと
今日のできごと|健診で以前から貧血は言われていたのですが、今回初めて「糖尿病」疑いって書いてありました……
健診結果を持って、
「貧血は以前から少し低めですねと言われていたんですけど、糖尿病疑いは初めて言われました」
と、心配そうに受診される方がいらっしゃいます。
結果を見ると、ヘモグロビン(Hb)が低く、HbA1cは高め。
一見すると、
「貧血」と「糖尿病疑い」
という2つの、それぞれ別の問題のように見えます。
実はこの二つの検査結果は、まったく別々に考えない方がよい場合があります。
HbA1cは、普段の血糖状態を知るためにとても大切な検査ですが、貧血などの影響を受けて、実際の血糖状態と数字が合わないことがあります。
例えば、貧血の原因の一つに、赤血球をつくるために必要な鉄が不足している状態があります。
このような鉄不足による貧血では、実際の血糖状態に比べてHbA1cが高めになることがあります。
そのため、
「HbA1cが高いから糖尿病」
と、HbA1cだけですぐに判断することはできません。
では、
「貧血があるからHbA1cが高くなっただけ。糖尿病ではない」
と考えてよいのでしょうか。
これも、そうとは限りません。
実際に、こうした方にブドウ糖を飲んで、その後の血糖の変化を調べる75g糖負荷試験を行ってみると、空腹時の血糖値はそれほど高くなくても、ブドウ糖を飲んだ後の血糖が高くなり、普段も食後に血糖が上がりやすいことが疑われる場合があります。
つまり、
貧血の影響でHbA1cが高めになっている可能性と、本当に血糖が上がりやすくなっている可能性、その両方を考える必要があります。
だからこそ診察では、
「HbA1cはいくつだったか」
だけを見るのではなく、
血糖値はどうだったのか。
貧血はどのような状態なのか。
以前のHbA1cはどうだったのか。
必要であれば、糖負荷試験では血糖がどのように変化するのか。
と、一つずつ確認していきます。
健診結果にいくつかの異常が並んでいると、それぞれ別の病気なのではないかと心配になるかもしれません。
でも、検査結果はお互いに関係していることもあります。
一方で、
「貧血があるから、HbA1cが高いのもそのせいだろう」
と決めつけてしまうと、実際に血糖が上がりやすくなっていることを見逃してしまうかもしれません。
今日のひとこと
検査結果は、一つの数字だけではなく、それぞれの関連性や、これまでの変化も合わせて見ることが大切です。
「貧血があるからHbA1cが高いだけ」とも、「HbA1cが高いから糖尿病」とも、すぐには決めつけず、それぞれの数字が、いつごろから、どのように変化し、どう関係しているのかを考えることも大切です。
健診結果を一つずつ確認しながら、その数字が自分にとってどのような意味を持つのかを一緒に考えていきましょう。

