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2026.10.13

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健診結果を放置しないためのミニ講座

健診で「貧血」と言われた。何を見ている?

健診結果に、

「貧血」

と書かれていることがあります。

「立ちくらみもしないのに、貧血なの?」

と思われる方もいらっしゃいます。

まず知っておきたいのは、

「貧血」とは、症状の名前ではなく、血液中のヘモグロビンが少なくなっている状態を表す言葉

だということです。

立ちくらみやめまいがあるから貧血、というわけではありません。

反対に、貧血でも、特に症状を感じないことがあります。

貧血を考えるときに、まず大切な項目がヘモグロビン(Hb)です。

ヘモグロビンは赤血球の中にあり、肺で受け取った酸素を身体のすみずみまで運ぶ役割をしています。

このヘモグロビンが基準より少なくなっている状態を、一般に「貧血」と呼びます。

健診では、ヘモグロビンだけではなく、

赤血球数
血液の中に赤血球がどのくらいあるか

ヘマトクリット(Ht)
血液の中で赤血球が占める割合

なども測定されています。

つまり、「貧血」という一言の背景には、いくつかの検査結果があります。

そして大切なのは、

「貧血」は、その原因まで表している言葉ではない

ということです。

鉄が不足していることもあります。

身体のどこかから血液を失っていることもあります。

腎臓など別の病気が関係していることもあります。

赤血球を作るために必要な栄養素や、血液を作る仕組みそのものが関係していることもあります。

ですから、

「貧血と言われたから鉄分をとればよい」

と、「貧血」という結果だけから原因を決めることはできません。

健診で再検査や医療機関受診を勧められた場合には、その判定に沿って確認することが大切です。

まず貧血があることを確認し、

なぜ貧血になっているのかを考えていきます。

 

明日は、

「貧血=鉄不足なのか?」

について考えてみます。

 

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【執筆医師】  加藤 利基
   
【執筆医師】 加藤 利基
かとうホームクリニック 院長
医学博士 / 名古屋市西区医師会 会長 /
がん治療認定医機構 認定医