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2026.10.12

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今日のできごと

今日のできごと|「毎年、尿潜血陽性なんです」

「尿潜血は毎年陽性なんです」

診察室で、よく聞くお話です。

さらに詳しく伺うと、

「以前も調べてもらいました」

「尿沈渣では、いつも赤血球は出ていないと言われます」

という方もいらっしゃいます。

実際、

健診では何年も尿潜血が陽性なのに、尿沈渣では赤血球や、そのほかの目立った有形成分が認められない。

そんな方は少なくありません。

こういう場合、

「毎年同じだから、もう気にしなくてもいいですか?」

と聞かれることがあります。

ここで大切なのは、

「毎年同じだから大丈夫」とも、「毎年陽性だから毎回同じ詳しい検査が必要」とも、一律には言えない

ということです。

確認したいのは、

これまで何を調べてきたのか。

尿潜血だけが陽性なのか。

尿沈渣ではこれまで赤血球が認められていないのか。

尿蛋白などが同時にみられないか。

これまでどのような検査を受けてきたのか。

その後、気になる自覚症状や検査結果に変化はないのか。

そして、年齢を重ねる中で、以前とは評価の意味が変わっていないか。

そうしたことを確認します。

例えば、何年も前に一度詳しく調べて問題がなかったとしても、

その後ずっと何も確認しなくてよいかどうかは、その方によって違います。

反対に、尿潜血が陽性になるたびに、

「また最初から全部検査するのかな・・・」

と心配される方もいます。

必ず毎回、同じ検査を最初から繰り返すわけではありません。

今日のお話で一番お伝えしたいのは、

健診結果は、一年ごとに切り離して見るだけのものではない

ということです。

過去の結果。

これまでに受けた検査。

今年の結果。

今の年齢や身体の状態。

それらをつなげて見ることで、同じ「尿潜血陽性」でも、その後の考え方が変わります。

 

今日のひとこと

「前にも同じだった」は、大切な情報です。
でも、それだけで「大丈夫」と判断できるわけではありません。

健診で再検査や医療機関受診を勧められたときには、今年の結果だけではなく、できれば過去の健診結果も一緒にお持ちください。

これまでの流れを一緒に確認することも、健診結果を放置しないための大切な一歩です。

【執筆医師】  加藤 利基
   
【執筆医師】 加藤 利基
かとうホームクリニック 院長
医学博士 / 名古屋市西区医師会 会長 /
がん治療認定医機構 認定医