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2026.10.10

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健診結果を放置しないためのミニ講座

尿潜血だけ? 尿蛋白も一緒に出ている?

健診結果で尿潜血陽性を指摘されたとき、

もう一つ確認したい項目があります。

「尿蛋白はどうだったか」

です。

尿潜血と尿蛋白は、どちらも尿定性検査の項目ですが、意味は同じではありません。

尿潜血だけが陽性なのか。

尿蛋白も一緒にみられるのか。

尿沈渣では赤血球が認められるのか。

そのほかの有形成分はどうなのか。

こうした違いによって、考える方向が変わってきます。

血尿の原因を考えるときには、

腎臓そのものに原因がある場合と、

腎臓から尿道までの尿の通り道に原因がある場合があります。

特に、尿蛋白を伴っていたり、尿沈渣に腎臓の状態を考えるうえで重要な所見がみられたりする場合には、腎臓そのものの病気について考えることがより重要になります。

一方で、尿潜血だけが陽性の場合でも、年齢や症状、これまでの経過によっては、尿の通り道について確認する必要があります。

つまり、

「尿潜血陽性」という一つの項目だけを切り離して見るのではなく、尿検査全体を見ることが大切です。

さらに、

血圧。

腎機能。

糖尿病などの病気。

これまでの検査結果。

そうした情報も合わせて判断します。

尿沈渣は、尿潜血を詳しく確認するときだけに行う検査ではありません。

尿蛋白がみられる方や腎臓病のある方などでは、赤血球や白血球だけではなく、円柱などの有形成分も、腎臓の状態を考える手がかりになることがあります。

健診結果には、たくさんの数字や判定が並んでいます。

しかし、一つ一つを別々に見るだけでは分からないこともあります。

複数の結果を組み合わせて考えることも、健診結果を医師に見せる意味の一つです。

 

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【執筆医師】  加藤 利基
   
【執筆医師】 加藤 利基
かとうホームクリニック 院長
医学博士 / 名古屋市西区医師会 会長 /
がん治療認定医機構 認定医