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2026.10.07
ブログ
健診結果を放置しないためのミニ講座
尿潜血は陽性なのに、尿沈渣では赤血球が認められない?
「毎年、健診では尿潜血が陽性になります」
診察室で、よく伺うお話です。
ところが、昨日お話しした尿沈渣で詳しく調べてみると、
赤血球がほとんど認められない。
こういう方は、実際に少なくありません。
考えてみると、
「尿潜血が陽性なのに、赤血球がないのはおかしいのでは?」
と少し不思議に感じるかもしれません。
ここには、検査方法の違いが関係しています。
健診などの尿定性検査では、試験紙を使って、尿の中に血液に関連した反応があるかを調べています。
一方、尿沈渣では、尿の中に赤血球をはじめとする有形成分が実際に認められるかを、より詳しく確認します。
そのため、
尿潜血は陽性でも、尿沈渣では赤血球がほとんど認められない
ということがあります。
尿の状態や採尿条件などが影響することもありますし、赤血球そのものとは別の要因で尿潜血が陽性になる場合もあります。
ただし、
「尿沈渣で赤血球が認められなかったから、もう気にしなくてよい」
ということではありません。
反対に、
「毎年尿潜血が陽性だから、必ず何か病気がある」
ということでもありません。
毎年同じような結果が続いているのか。
これまで尿沈渣ではどのような結果だったのか。
尿蛋白などが同時にみられないか。
気になる自覚症状はないか。
これまでどのような検査を受けているのか。
年齢やこれまでの病気はどうか。
そうしたことを合わせて、その後の対応を考えます。
尿潜血という一つの結果だけでは、分からないことがあります。
だからこそ、尿沈渣で実際の尿の中をもう一段詳しく確認する意味があります。
明日は、学校健診で尿潜血陽性を指摘されたお子さんについて考えてみます。


