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2026.10.06

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健診結果を放置しないためのミニ講座

健診で「尿潜血陽性」と言われた。これは何を調べている?

健診結果を見て、

「尿潜血 陽性」

と書かれていると、少し気になると思います。

「血が出ているということ?」

「どこか悪いのでしょうか?」

診察室でもよく聞かれる質問です。

 

健診で行われる尿定性検査には、尿蛋白、尿糖、尿潜血など、いくつかの項目があります。

尿潜血はその中の一つで、試験紙を使って、尿の中に血液に関連した反応があるかを調べています。

つまり、

「尿潜血陽性」は病名ではなく、尿をもう少し詳しく確認するきっかけとなる検査結果の一つです。

見た目には普通の黄色い尿でも、尿潜血が陽性になることがあります。

そして大切なのは、

尿潜血が陽性だからといって、それだけで尿沈渣に赤血球が実際に認められるとは限らない

ということです。

そこで、医療機関では必要に応じて尿沈渣を確認します。

尿沈渣とは、尿の中の赤血球、白血球、上皮細胞、円柱などの有形成分や、細菌などを詳しく調べる検査です。

尿潜血が陽性だったときには、尿沈渣で赤血球が認められるかどうかも重要な情報になります。

さらに、

尿蛋白などが同時にみられないか。

これまでの健診でも同じ結果だったか。

気になる自覚症状はないか。

年齢やこれまでの病気はどうか。

過去にどのような検査を受けているか。

こうした情報も合わせて考えます。

尿潜血が陽性になる背景には、さまざまなものがあります。

一時的な変化のこともあれば、腎臓や尿の通り道に原因があることもあります。

ですから、

「陽性だから大きな病気」と考える必要もありませんし、「症状がないから大丈夫」と自分で決めるものでもありません。

健診結果に再検査や医療機関受診を勧める判定が記載されている場合には、その判定に沿って確認することが大切です。

そのうえで、

経過をみてよいのか。

さらに検査が必要なのか。

それを医師が判断します。

 

明日は、

「尿潜血は陽性なのに、尿沈渣では赤血球が見つからない」

という、実際によくみられる結果について考えてみます。

 

 

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【執筆医師】  加藤 利基
   
【執筆医師】 加藤 利基
かとうホームクリニック 院長
医学博士 / 名古屋市西区医師会 会長 /
がん治療認定医機構 認定医