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2026.10.05
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今日のできごと
今日のできごと|水分補給、何を飲めばいい?
「水分はしっかりとってくださいね」
診察室でよくお話しします。
すると、
「水じゃないとダメですか?」
「緑茶ではダメですか?」
「コーヒーも水分に入りますか?」
と聞かれることがあります。
中には、
「ビールは水分に入りますか?」
という質問もあります。
水分補給といっても、何を飲むかによって少し話が変わります。
私が普段の水分補給としておすすめすることが多いのは、
水、あるいは麦茶などのカフェインを含まない穀物茶です。
日常的に飲み続けやすく、糖分を余分にとることもありません。
では、緑茶やコーヒーはダメなのでしょうか。
緑茶やコーヒーにはカフェインが含まれています。
カフェインには利尿作用がありますが、
「飲んだ分がすべて尿になってしまうから、水分補給にはならない」
と考える必要はありません。
普段から適量を飲んでいる方であれば、緑茶やコーヒーからとった水分も、身体に入る水分の一部です。
ただ、たくさんの水分をとる必要があるときに、そのすべてをカフェイン入りの飲み物にする必要もありません。
ですから私は、普段の水分補給の中心には、水や麦茶などをおすすめしています。
一方で、
「仕事中は会社からスポーツドリンクを飲むように言われています」
という方もいらっしゃいます。
屋外や暑い現場で長時間仕事をして、たくさん汗をかく。
あるいは、長時間運動をする。
そんなときは、普段の生活での水分補給とは少し話が違います。
汗を大量にかけば、水分だけでなく塩分も失われます。
厚生労働省も、高温多湿の環境で作業する場合には、水分と塩分を定期的に補給することをすすめています。
また、日本スポーツ協会も、運動で汗をかくと水分とともに塩分が失われるため、スポーツドリンクなどを利用して、0.1~0.2%程度の塩分を補給することを示しています。
つまり、
スポーツドリンクは、「健康に良いから普段からたくさん飲むもの」でも、「糖分が入っているから避けるもの」でもありません。
大切なのは、
どんな場面で、何のために飲むのか。
大量に汗をかく仕事や運動では、水分と塩分を一緒に補給できるスポーツドリンクが役立つことがあります。
一方、普段の生活で飲む水分を、すべてスポーツドリンクにする必要はありません。
スポーツドリンクには糖質を含むものも多いため、日常の水分補給と、大量に汗をかいたときの水分・塩分補給は分けて考えるとよいでしょう。
また、経口補水液は、普段の水分補給として日常的に飲み続けるものとは分けて考えます。
では、ビールはどうでしょうか。
アルコール飲料を、
「今日はビールをたくさん飲んだから、水分補給も十分」
と考えるのはおすすめできません。
アルコールには利尿作用があり、飲酒には水分補給とは別の影響もあります。
お酒は「水分補給のための飲み物」とは分けて考えましょう。
今日のひとこと
「水分をとる」といっても、
いつ、どこで、どのくらい汗をかいているのかによって、適した飲み物は変わります。
普段の生活でこまめに飲むなら、水や麦茶など。
大量に汗をかく環境では、水分だけではなく塩分補給も考える。
そして、スポーツドリンクやコーヒー、お酒を、すべて同じ「水分」として考えない。
毎日口にするものだからこそ、
「水分を何mLとったか」だけではなく、「何を飲んでいるか」
も、ときどき振り返ってみましょう。


